容器弁安全性点検のご案内

ガス系消火設備等の容器弁の再検査についての方法が具体的に示されず、運用が進んでいなかったことから、総務省消防庁通知(消防予 第132号 平成21年3月31日)により、不活性ガス消火設備 他の消火設備に使用されている貯蔵容器・加圧容器・起動容器について、容器弁の安全性に関する点検要領が具体化されました。
それから4年経過しましたが、点検開始から5年間で点検を終了させる事について、耐圧点検等に伴うガス容器の入替が困難であることや、備蓄の消火剤不足等の問題が指摘されていました。
そこでこの度、安全性に係る点検の実効性向上を図るべく、消防庁告示において容器弁の安全性点検が規定されました。


容器弁とは

消火設備の貯蔵容器、加圧用ガス容器、起動用ガス容器の一部で、容器を閉止又は開放する。バルブ。

点検要領の主な相違点

点検要領 比較
比較項目 記載欄 対象機器
平成14年 「総合点検」の「判定方法」欄に「留意事項」として記載 「貯蔵容器」について下記の通り実施:
封板等に損傷、腐食又は漏れのある貯蔵容器については容器の再検査を受け、これに合格したものを使用すること。なお、設置後10年を経過した貯蔵容器の容器弁は設置後15年までに再検査を行うこと。
平成21年 「機器点検」の「点検項目」欄に「容器弁の安全性」として記載 「貯蔵容器」、「加圧用ガス容器」、「起動用ガス容器」について下記の通り実施:
封板等に損傷、腐食又は漏れのあるもの並びに設置後15年経過したもの及び当該点検を実施後15年を経過したものについては、20年までに行うこと。
平成25年 「容器弁」の「外形」と「安全性」、「安全装置」の「外形」と「安全性」として記載 二酸化炭素消火設備の容器弁については設置後25年以内に、二酸化炭素消火設備以外の不活性ガス消火設備及びハロン消火設備等の容器弁については30年以内に点検等を行うこと。

点検要領

総務省消防庁 消防予 第132号 平成21年3月31日
「消防用設備等の試験基準及び点検要領の一部改正について」にて具体化されました。

点検対象の消火設備

●不活性ガス消火設備
  ・二酸化炭素 ・窒素 ・IG-55 ・IG-541
●ハロゲン化物消火設備
  ・ハロン1301 ・ハロン1211 ・ハロン2402
  ・HFC-23 ・HFC-227ea ・FK-5-1-12
●粉末消火設備
●パッケージ型消火設備
●パッケージ型自動消火設備

点検対象の容器弁

  • 二酸化炭素消火設備の容器弁については設置後25年以内に、二酸化炭素消火設備以外の不活性ガス消火設備及びハロン消火設備等の容器弁については30年以内に点検等を行うこと。
  • 設置後15年程度の時期を目安に順次点検を始め、点検基準に規定する25年、30年限内に完了するよう計画的に点検を実施することを推奨致します。
  • 施行日は、平成25年11月26日付け公布の同日となります。

点検する項目

「不活性ガス消火設備等の容器弁の点検要領」に規定する点検方法に従い、以下の項目を確認します。

外観点検 抽出数の全数
抽出数 耐圧点検数
2〜8
2
9〜15
3
16〜25
5
26〜50
8
51〜90
13
91〜150
20
構造・形状・寸法点検 抽出数の全数
耐圧点検 抽出数に応じて右表による
気密点検 抽出数の全数
安全装置等作動点検 抽出数の内2個
表示点検 抽出数の全数

点検の合否

抽出した容器弁は不良数がゼロの時に合格となりますが、合否の判定は抽出された容器弁のみに及びます。不合格の場合は抽出された容器弁の更新が必要です。

点検の結果報告

点検の結果は、容器弁点検記録表に記録し提出します。

「容器弁等の安全性」点検の既存設備の経過措置

■二酸化炭素を消火剤として用いるもの



■ハロゲン化物等(上記以外のもの)を消火剤として用いるもの

実施内容

実際に行わせていただく作業として、「点検」に代わり「更新」を推奨しております。

  1. 容器本体及び容器弁を更新
  2. 容器弁のみ更新 容器本体は既設流用

お客様の要望や状況によっては「点検」を実施させていただくことがございますが、既設製品の製造中止等により点検を実施することができない場合もございます。

更新を選ぶ理由 耐用年数

日本消火装置工業会において、容器本体及び容器弁の推奨耐用年数は18〜20年と設定されております。

更新を選ぶ理由 品質保証

一旦貯蔵容器に装着した経年容器弁を取り外し、再装着すると、装着部分(ねじ込み部分)よりガス漏れが発生する可能性があります。
容器弁を一旦ねじ込むと貯蔵容器の材質硬度に負け、ねじ込み部分の痩せや、ねじ部の変形が生じやすく、取り外し後の再装着時に気密性が保てない可能性があります。又、点検を実施する場合は、ねじ部の開口部の緻密な寸法検査に合格する必要があります。

更新を選ぶ理由 高圧ガス保安法

高圧ガス保安法により、容器検査又は前回の容器再検査から一定期間を経た容器については再検査に合格する必要があります。

更新を選ぶ理由 コスト

容器弁「点検」と「更新」のコストを比較するとほぼ同程度になります。
容器弁「点検」の結果、不具合が発見されると不合格となり、容器弁の交換が必要となるため、コスト高になる可能性があります。(二度手間によるコスト増の可能性)。

起動容器について

起動用の小容器については、容器本体を交換させていただきます。


ご質問、ご用命の際はお気軽に弊社担当(服部)までお問い合わせ下さい。

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